この曲は不思議といろんなモノを連れて来るんだよね。
ライブでこの曲をやってたら、某レーベルのオムニバスに誘われるし、
CS放送でレーシングのドラマがあって、知り合い関係から
「妙に合うなー」ということで主題歌にもなったり・・・
ちなみにタイトルの「翼なき唄」って歌詞には出てこないんだけど、
自分の実感から「夢は羽ばたくものでなく地を這うものだ！」
というイメージでつけたんだよね。とにかくこれは疾走感が命だよ！

詞・曲：志村圭一郎　　Vo./AG：志村圭一郎　EG：高松昭彦

ブルースハープって手のひらに納まっちゃうくらい小さいんだけど、
これがまた七色の世界観を生み出すんだよね！
大雑把に吸ったり吐いたりでアコーディオンのようだったり、
繊細に一音づつたどればバイオリンソロの気分にもなれる。（笑）
いつのまにか「志村はハモニカが得意」という話になっちゃって、
以前、松山千春さんの曲でも吹いたんだけど、
出来を心配する僕に本人が「お前のその自由な演奏がいいんだよ！」
と言ってくれた。すごくうれしかったね！

詞・曲：志村圭一郎　　Vo./AG/Cho/Harp：志村圭一郎　Pf:林康二

子供の頃、特撮の仮面ライダーやアニメのマジンガーZなど、
悪と戦うヒーローにメチャクチャ憧れた。
自分も大きくなったら悪を倒すヒーローになるんだって本気で思った。
でも大人になると「悪いこと」を「悪い」と言うのは未熟で、
ずるいこと、汚いことを受け入れるのが大人だというムードがある。
冗談じゃない。体裁ばっかりの世界はもううんざりだよ。
だから強くなりたい。力がないと戯れ言にねじ伏せられちゃうもんね。
やっぱり石コロのまま終わっちゃダメだ。僕は鏡の中に告ぐ。

詞・曲：志村圭一郎　　Vo./AG：志村圭一郎　EG：高松昭彦

アゲハの寿命ってたったの２～３週間なんだって。
でも彼らはきっと自分の命を儚いとは思ってないだろうね。
陽だまりの中をきらびやかに舞い、思いっきり「自由」を謳歌してる。
日常でアゲハを見かけると、妙にラッキーを感じでしまうもんなぁ。
ところでこの曲はなんと言ってもギターのスリーフィンガー奏法！
指でタンタカスカタンって転がしていく生ギター独特の弾き方だね！
それと「後ろで歌ってる女性ボーカルは誰？」ってよく聞かれるんだけど、
あの女性は・・・僕です。というかアゲハが乗り移った僕です！（笑）

詞・曲：志村圭一郎　　Vo./AG/Cho/ Harp：志村圭一郎

ライブではすっかりお馴染みになった片想いのバラッド。
この曲を演るたびに「いい」って言ってくれる人がけっこう多くて、
考えてみると曲ってこうやって周りに育てられていくんだと思う。
それにしても何気なく作った曲に限って意外と良かったりするんだよね～。
物事って得てしてそういうもんなんだろうね！

詞・曲：志村圭一郎　　Vo./AG：志村圭一郎　EG：高松昭彦

３０代を迎える節目に生まれた曲で、自分のターニングナンバーのひとつ。
例えば１０代の頃って何だかんだ言っても将来に良いイメージがあったし、
夢をしっかり追う事よりも、夢を語れる自分に酔ってた部分がある。
でも３０を過ぎてくると、夢はシビアな現実をひとつひとつクリアして、
その先に初めてつかめるモノなんだって気づいてゆくよね。
道すがら負けて負けて、いろんな人に踏みにじられたり、笑われたりもした。
「そうかぁ、みんなこんな感じであきらめてゆくんだなぁ・・・」
そんな気持ちの中から「次」を探した唄が、この「未来のアルバム」だね。

詞・曲：志村圭一郎　　Vo./Harp：志村圭一郎　Pf.：林康二

僕の音楽仲間というか相棒に「林康二」というピアニストがいて、
彼が企画CDに参加する為に曲を作ったので志村機材で録りたいと言ってきたのね！
そしたらこれがなんとシンガーソングライターもびっくりの名曲だったので、
本人ボーカルの他に思わず「志村ボーカルバージョン」も録ってしまった！
この時、僕は声の病気でしゃべることもロクに出来なかったんだけど、
なんとかふりしぼって一発で歌ったのがこの音源。
ところが、このしゃがれ声が悲しい愛のブルースにどんぴしゃなもんで、
この渋い声のまま直らなくて良かったのに！って、これ聴くたびに思うんだよな～！

詞・曲：林康二　　Vo.：志村圭一郎　Pf.：林康二

自分にとってのヒーローを追いかけるってすごくいいことだと思うね。
その人の生き様、言葉、伝説、神話・・・
「あの人のようになりたい」っていう想いは心に大きな力を与えてくれる。
僕自身も音楽をやりながら、やっぱり永遠のキッズであって、
ヒーローに影響をもらうことで走れてる部分が正直いまだにあるからね。
これからもきっと「憧れ」が僕を支えてくれるんだと思うよ！

詞・曲：志村圭一郎　　Vo./AG：志村圭一郎　EG：高松昭彦

僕は基本的にギター1本で曲を作ったり演奏したりするくせに、
何故か合唱をイメージしたメロディーが多くて、これもそのひとつ。
やっぱりルーツをたどると小学校時代、音楽の先生のピアノで、
全校生徒の合唱が体育館に響きわたるみたいな世界に行くのかも知れないね。
そういえばまさに小学生の頃、音楽なんてカケラも出来なくて、
歌にいたってはみんなにまじって口パクするのが精一杯だった僕が、
曲作ってひとりで歌ったりするんだから人生ってわからんもんだね～！（笑）

詞・曲：志村圭一郎　　Vo./AG：志村圭一郎　Pf：林康二